CREWサービスを考える
CREWドライバーのみなさん、日々の対応大変お疲れさまです。
私はまだ新参者ですが、私が発信したタクシードライバー時代に培ったノウハウを参考にしてくださっているという声を伺いとても嬉しく思っています。ありがとうございます。
今回はCREW運営側へ改善案を提出するつもりで、現時点で私が思うことをまとめてみようと思います。
今回のポイントはズバリ『謝礼』…つまりお金に関することです。ご覧頂く方にとってはお気を悪くされるかもしれませんことを予めお詫び申し上げます。
…CREWというマッチング機能を活用したライドシェアアプリは日本においては法律の壁が高く、おそらくは運営側がやりたい本来のサービスの半分も実現できていないのではないかと考えています。
しかしやるからにはサービスを広めたい。それは私を含めたCREWドライバー全員が感じていることだと思います。
しかし運賃を設けることは旅客運送法に接触してしまうため、現在は『謝礼』というシステムを用いて利用者(ライダー)から運転手(ドライバー)に報酬が支払われる仕組みを実装しています。
しかし謝礼は強制力を持たない任意のもので、ドライバーから「このくらいの謝礼を希望している」などとライダーに交渉を迫ることはできません。これは規約にもありますので、私を含めたドライバーは現時点では性善説に則り運用していく他ないのです。
(もっとも任意である以上、こちらにも『選ぶ権利』が発生しているのですが、それがドライバー・ライダー・運営の三者にとって悪い流れになっているのを感じています)
しかしあまりにも酷過ぎる案件も見受けられます。このままではCREWドライバーは減り、ライダーも必要な時にマッチングできず、せっかくの素晴らしいシステムも廃れてしまうのではないかという危機感を持ちがら今回のブログをまとめようと思います。長くなりましたがここからが本題です。
長距離対応のリスクが大きい
20キロの乗車で謝礼額が300円という例も
私が伺った案件は20キロの乗車で謝礼が300円というものです。金額だけで見れば電車並みです。もちろん他にガソリン代とマッチング手数料が発生しているので、ライダーの負担額は300円ではないのですが、ドライバー自身の収益は20キロの乗車で300円だったのです。
もちろん謝礼は任意なので300円という設定をされたライダーには何も文句は言えません。が、心情としてはドライバーのモチベーションが下がるのも無理はありません。
タクシーの相場をお伝えしますと、21時59分までは300円/㎞、22時以降は400円/㎞でだいたいの運賃が示せます。道路状況により異なるので絶対ではありませんが、上記の例と比較したらタクシー代は6千円前後~8千円前後ということになります。
「長距離」と言われても人それぞれ感覚は違いますので定義はできません。10キロ先と言われれば遠く感じる方も多いでしょう。時間を加味するとさらに長距離という言葉は曖昧なものとなります。例えば高速道路上の10キロ先など、私からしたらむしろ近距離に感じるからです。
『目安となる価値』の共有化
言葉が見つからないのでこのような表現をさせて頂きますが、このままでは長距離マッチング(例えば送り先が20キロ先としましょう)は成り立たなくなるでしょう。良くも悪くも時代はSNS全盛期。Twitterなどで「20キロ乗車で謝礼が300円だった…」というドライバーからのツイートがあっても誰も責めることはできません。
なぜなら謝礼は任意だからです。
もちろんライダーの実名や明らかな特徴を交えてしまうのはモラルに反することですのでそれはダメですが、このような事例が広がれば長距離マッチングに躊躇してしまうドライバーが増えるのは至極当然のことです。
つまりCREWドライバーは送り先を見て応じるか応じないかを選択する権利があるのです。当然実際に実装されているシステムです。
ここもタクシーとは大きく異なる部分です。タクシーはある条件が揃わないと乗車拒否を行使することができません。仮にタクシー側の過失で乗車拒否が発生し、かつタクシーセンターというところにクレームが入り乗車拒否として成立すると、場合によってはタクシードライバーとして働くことが難しくなります。
それほどタクシーというのは乗客を選択する余地がないということです。それを逆手に取った心無い乗客が存在するのも事実ですけどね…。
では、私なりの改善策を提案します。よろしければみなさんのご意見もお聞かせください。
①ライダー(のスマホの画面)に大まかなタクシー運賃を表示させる
一番手っ取り早い手段だと思います。私はほとんどのライダーが「移動に対する価値観」が曖昧なまま利用していると信じています。20キロで謝礼300円も感謝の気持ちの現れなのだろうと信じています。
ならばこちらが『目安となる価値』を示せばいいのです(※)。これも性善説を刺激する手法です。「あ、タクシーでこのくらいかかるなら謝礼は…」と思ってもらえればドライバーが抱えるジレンマも多少は解決できるのではないでしょうか。
最大の目的は「移動の価値観のある程度の均一化」です。「ある程度」というのはドライバーの人間性、運転技術、引いてはクルマの状態など心情に察する面もあるからです。
※加筆修正…タクシー運賃の表示方法としては、ライダーが目的地設定を行ったライダー自身のスマホに参考として表示されることを想定しています。ドライバーに表示させることは現時点では想定しておりません。
②謝礼設定額に対する理由を尋ねる
これはその場だと躊躇されてしまうので、ライダーによるドライバー評価の数分後に別途「なぜその謝礼額を設定したのか」をアンケート形式(設問・自由書式)で問う…という案です。これは運営側が今後の事業拡大のデータとしても有効活用にもなりますし、逆になぜ高額なのかという理由も聞けるので一定の意味はあると思います。もちろん私からしてみれば性善説の刺激が最大の理由です。
③ガソリン代・高速代の請求の見直し
こちらはあくまで任意に基づいた設定と仮定しています。「戻りのガソリン代、高速代を負担するかしないか」を選択できるシステムの提案です。謝礼とは別に、です。
例えばライダー負担のガソリン代が200円とすると、帰りのガソリン代も単純に200円…つまり400円ということになります。しかしそれだとイメージがあまりよろしくないので、『負担しない・半額・全額・金額を指定する』などの項目を設けて任意で設定できるようにする…という案です。
高速代も同様です。例えば首都高速神田橋~用賀までETC料金で600円ですが、帰りの高速代を『負担しない・半額・全額・金額を指定する』といった項目を設けるということです。
私は初めに「長野までの利用者が出た」と聞いたのですが、謝礼はどうなったのか今でも気になっています。場合によってはドライバーは大赤字を被った可能性があるからです。
まぁ長野は極端な例ですが、このように長距離利用に対する受け皿を大きくできるような仕組みを検討してもよいのではないでしょうか。ある一定の距離や高速を走行したら選択肢として現れる項目としてもよいかもしれません。
いずれもみなさんからの意見をお伺いしたいと思います。時期を見てアカウント削除覚悟で運営と話をするつもりです。元々プライベートの都合上あまり参加はできませんし、ライドシェアに関するアドバイザーを目指して独立しましたから結果削除となっても本望です。
とにかくCREWドライバー・CREWライダー・CREW運営の三者がトリプルWINの環境を構築できるよう私なりではありますが力を発揮してみたいと思います。
最後に、(悪態、謝礼額含めて)残念と思われるライダーをTwitterなどのSNSで情報共有ができないかという案が届きました。私個人としてはそれは避けた方がいいのではないかと思っています。今はCREWというサービスを良い意味で広めたいはずです。対象となる人物が判明してしまいそうなマイナス情報までの共有化は運営も望んではいないと思うのです。こちらもご一考くださると幸いです。
駄文長文、暴言も含めて大変失礼致しました。最後までお読み頂きありがとうございます。
とりあえず改善策3点をまとめました。また考えが浮かびましたら更新なり新しいブログとして取り上げてみます。
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